美しい散り際
昨日、パソコンが壊れているのに気づいた。
昔買ったBluetoothのキーボードでスマホに文字を打っている。
フリック入力でも書けるだろうが、やはり何かが違うと感じる。
文字を「打つ」、キーボードを「叩く」。そんな感じで文を作っているという雰囲気が欲しい。つまるところ、 懐古厨のおっさんなのだ。
なんだかMacな感じのキーボードでコマンドがわからなくて苦戦する。
一昨日までたしかに点いていたパソコンくん。彼氏が動かなくなってしまった心あたりがある。
一昨日は止むを得ず、仕事のつんまらねー書類を作っていた。
おそらくこれが原因だと思うのだ。
よさんと打って、真っ先に「予讃」と変換したパソコン。「好きだ」と言って「予算」に直した。予讃を予算に直すことで、パソコンくんは死んでしまった。そんな気がする。
思えば、6年以上の付き合いだった。大学に入って、ジャパネットから来た赤いノートパソコン。大学生活を常に共にしていた。
だから、ガタが来るのも仕方がない。近頃はハードディスクがガリガリいってたし、起動するたびに時間が出荷状態に戻った。そろそろ壊れる頃かと思っていたが、美しい散り際だった。最期にネタを用意してくれた。しょーもないネタだが、ちょっとした思い出に浸れた。
ただ、6年以上一緒にいたのに、ウンともスンとも言わないのは、やはり少し悲しい。
大学時代に壊れていたら、HDDの中身が失われたことに枕を濡らしていただろうと思うが、今はなんとも思わない。大人になってしまったのか。
いつかパソコンで「予讃」と打ったのは
、たぶん大学時代の自分です。さようならありがとう。
おやすみ。