海にお帰り
冬めいてきて、会社の通勤が厳しくなってきた。なにより雨が辛い。
いつの間にか風呂の季節だ。
風呂で本を読んでいることもあれば、ひたすらぼーっとしていることもある。
そんな時に目につくのが、股間に漂うものである。拡散している毛から顔を出しているアレである。
世間にはコレとその仲間に思考回路がついている人がいて、自身の意思決定の一つの道具にしているが、全く信じ難い。恐怖すら覚える。
思えばなんの役にも立たないコレには、可哀想な思いをさせているような気がする。
湿った匂いのする地下鉄のホームでやたら元気なときがあるし、逆に、ここぞというシーンで静まり返っていることもよくあった。
こんなところにいるよりも、海に帰ったほうがいいよ。ジブリの少女がそっと両手で掬って海に帰す。波に転がりながら深海120mくらいに活着して、モサモサしたものでプランクトンを捕まえて生きていく。
たぶんそっちの方が良いと思う。海にいそうだし。
ただ、海には悪いと思っている。
そんなことを考えて長風呂していたら風邪を引いた。
ここで気持ちよくオナニーできたしささっと寝る。おやすみ。