全部全部雑記

思ったことを恥ずかしげも無く

じゃあ、どんな物語がいいのか

ジャンプに掲載されている『ゆらぎ荘の幽奈さん』の人気キャラランキングの結果発表ページが性差別的だと非難されている。

いわく、ランキングに掲載されている女の子は全員服がはだけそうになっていて、記号のようにそれを恥ずかしがる顔が並んでいる。それを見て男どもが喜んでいるのが女性蔑視であると。(大意)

これに反論するつもりなど毛頭ない。そう思ったならそうだ。ただし、だから掲載をやめろというのは全く話が違うので、そういった意見があれば自分は反対する。

 

それにしても女性の恥ずかしがる姿に興奮を覚えるというのはベタなコードだ。

「慎み」や「恥じらい」は、女性を社会的にも性的にも抑圧するのに便利な様態であると思う。また、恥じらいの記号的な表現の仕方は、性的な興奮を覚えているときの表現と似ている(赤面、目が潤むなど)。内面化されている欲望のコードを相対化することで、少しはそれから距離が取れるかもしれない。そもそも「なんでそれに興奮するの?」と聞かれて、根拠を挙げて説明できる人などいるのだろうか? だいたい物語、コードが背景にあるではないか。自分は巨乳が好きということになっているが、本当にそうなのかと聞かれると、わからない。自分は性的に女性を志向するということになっているが、本当にそうなのか。最近日常生活では男の身体を見ていることのほうが多い。グラドルのイメージビデオは、ほぼ100%雑なBGMが流れている。AVは性交するまでにだいたいストーリーがある。裸とか性行為とか、そんなものをなんで欲望しているのか謎だが、音楽やストーリーでごまかしは効く。どんな物語を選択しているかは個人的な問題である。だけど、自分が気持ち悪いと思う物語を一つ。「好きだからセックス」である。あまりにありふれた物語。嘘くささしか感じない。この物語を取らずに、パートナーが自分以外と性行為することを100%許す。好きな人ができて性欲が芽生えるわけでもないのに、なぜそんな物語を取れるのか。あまりに謎すぎる。しかし、この物語を取らないと、特定の異性と性行為をする理由が無い。だから自分はどうやって彼女とセックスをするのかわからない。まことに童貞である。完