蝶が超苦手(2)
それにしても蝶の翅の模様は恐ろしいくらいのデザインだ。
幼い自分が恐れをなしたヒメジャノメの翅の眼などは、あまりに丸すぎる。最近は見なくなったが、今でも最も怖い蝶の一種だ。
この模様が進化に基づいたものだということは、現代の大前提といっても過言ではないが、生き物の生態や模様については神の存在を疑ってしまいたくもなる。
もし自分が、ダーヴィンが進化論を唱えたときのキリスト者だったら、間違いなく戯言だと切り捨てていた。これは断言できる。翅に眼がつくのは、なにものかの意志ではないのか?直感的には、自然に翅に眼がつくなんてことは有り得ない。
そもそも、蝶の完全変態が進化によって起きるのは何故なのか??
不完全変態の昆虫が進化していくなかで、蛹というプロセスが成立するようになってきて、いまの完全変態が成立しているはずだが、それがもう理解できない。なんでそんなことができちゃうのか。
昆虫を研究している後輩に聞いてみたことがあったが、そんなに不思議なことではないらしい。理由はわからない。なにか良い本ないかな?
進化の話だけでなく、生物の誕生自体もよくわからない。
なぜもろもろの物質から意味のある組み合わせが成立して、地球最初の生物が誕生できるのか。神を導入したほうがむしろ分かりやすいと思うのだ。
一昨日紹介した、『リング』シリーズと『二重螺旋の悪魔』は、実はそういった類の小説です。
宗教家になってしまう生物学者が多いという話は、むかし誰かから聞いた眉唾な話だけど、リアリティはあると思う。
進化になぜ神を導入してしまうのだろう。明日に続く。
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進化について書いた本で、最近面白いと思った本
領域横断的な「人文書」だが、ドーキンスを取り巻く論争などが知れて面白い。
現代の「進化」という概念を取り巻く誤謬にモノ申す一冊。
ドーキンス『利己的な遺伝子』は高校生のときに読んでもう記憶がほぼ無い。あとちょっとしかないが、在学中に読み直そうと思っている。